チベット援助基金の活動

ブッダガヤセレモニー09への浄財寄贈

崩壊寸前だった寺院
チベット訪ねた林さんが帰岐
交流拡大し復興支援を

チベット・ラサ郊外にあるチベット仏教・ニンマ派(古派)本山のミンドロリン寺院などを訪れ、同地方の宗教活動状況などを視察して帰岐した同派研究家林久義さんは、今後、同仏教を復興させるための支援活動をすることになった。
林さんは、昨年、同派の解説書を翻訳した「静寂と明晰」(ダルマワークス)を出版した。その後、渡米し、カリフォルニアにある国際仏教センターオディアン寺で活動。今年に入って指導者タルタン・トゥルク氏とともにインド・ブッダガヤで開かれた世界平和千僧供養祭に参加。引き続きネパール・カトマンズからチベット入りして、四月下旬まで滞在した。

林さんによると、カトマンズとラサの間では交易も盛んで、橋の建設などが行われていた。またラサにある同宗教ゲルク派の観光用寺院は修復もされて多くの僧りょも目立ち、観光客にも公開されていた。
しかし林さんら二人が入ったラサの東郊外約二百キロにあるニンマ派大本山寺院のミンドロリンやドルジェダクの寺院は、建物は崩壊寸前で仏像もほとんどない。若い僧りょがいて、食事は家族がまかなう貧しい生活状態。二人は、礼拝儀式のプジャをして、修復費用などを補助してきた。

林さんの話では、住民が中国の抑圧を受け、抑圧のおびえを少しでも癒そうとする仏教が面に出せないでいるようだった。帰岐後の先月下旬、まさか暴動がラサで起きるとは思わなかったという。
今後、同じ仏教があるチベットと日本は交流を盛んにする必要があり、同派寺院の生活、仏像・壁画修復などの支援をしたいなどと話した。

1993年6月 岐阜新聞掲載分抜粋


仏舎利塔再建の援助基金届ける
岐阜市の林さん

チベット仏教研究家(ニンマ派)林久義さん゠チベット援助基金世話人(岐阜市)゠が、ラサ郊外の寺院を訪れ、仏舎利塔再建、仏像修理など援助基金を手渡して帰岐したが、今後も基金集めをして支援を続けたいと、協力を呼び掛けている。

林さんは、県内の僧らと訪れたサムイェ寺院では、仏舎利塔が再建中で僧たちは、その塔に納める経典や宝物を制作していた。またニンマ派総本山ミンド ロリン寺院では仏像の修理が行われていた。さらに行けなかったツェリンジョン寺院と合わせて三寺院に国内で集まった浄財を援助基金として、贈るとともに、 世界平和を祈ってきたという。
これらの寺院は、文化大革命で破壊されたといい、現在も細々と寺院を守り復元を続けており、支援の手が必要だという。

さきに米国のオディヤン寺院の釣り鐘の支援をしたことがある林さんは、チベット支援もこの時と同じようにしていきたいという。

1994年5月 岐阜新聞掲載分抜粋